施主:サンパオロの学校と企業財団
チーム: アトリエ エムエフマーク
使命:中学校リノベーション提案
延べ面積: -
コスト総額: €
1.427.363,00(税抜き)
フェーズ: コンペ、1段階
年: 2017
場所: イタリア共和国、トリノ市
<概要>
ジオバニーパスコリ学校は、最もシトリン(小さなトリノ)を代表する歴史地区に設置され、そのような都市部の雰囲気の中で改装され、トリノ・ファ スクオラ(トリノが学校をつくる)によって促進された新鮮な学習環境の為の外観と内装の更新保存に繋がります。
このように、私の提案は、既存の建築条件と学習環境の改善と新しいデザイン品質に気を配っています。
それらは、下記の側面で特徴づけられたプロジェクトに介入します。
1)どの部屋からも2つの出入口階段への2方向手段によって、動線が改善されます。 すべての廊下は、有効面積を増やすためにスタジオやミーティングルームとして使用されています。
更に、中間フロアへのアクセスは、飲食バーや福利厚生施設への搬入の為に、そのフロアの中央に、新規のELVの着地階と共に屋内出入口階段を計画する事で改善されます。
更に、主要エントランスには車椅子と障害者の為に計画されたスロープが設けられており、ELVは全フロアに着地する為、障害者は容易に全フロアにアクセス出来ます。
2)全ての教育用スペースは、日中の活動で摂取する自然昼光と自然換気に寄与する外部に直接面した2つ以上の窓に向いています。
各教室群はフロア別に纏めていますが、全ての生徒のラボ空間は階段の近くにあり、す全ての人が簡単にアクセス出来ます。
一方、アクセスフロアには図書館と体育館があり、内部ユーザーと外部ユーザーの安全とセキュリティを確保しています。
3)垂直シャフトは、廊下周辺のMEP装置を全て集約する為に新たに計画されています。床暖房、ケーブル、ダクト、パイプ等の空調設備や電気設備を配置する為に、天井や床下のスペースを使用しています。
従って、学校の保存対象となるものに露出する傾向のある設備の全てを隠すことができ、審美性を高めることが出来ます。
更に、トイレの全てには、毎日学校の掃除に使用する洗浄槽が装備されています。
更に、全てのモニター(PC)は、デジタルサイネージであり、建物のリアルタイムまたは定期的なエネルギー消費を視覚化し、早期から、生徒の環境およびエネルギーの学習に貢献する事ができます。
4)学校の建物自体のデザインは、ヴォールト構造と楕円形の穴が付いた歴史的な様式のデザインによって強く条件付けられています。
これらのデザインの特徴は、全てのフロアにある、廊下に面する屋内アーケードと天井にある自己相似のヴォールトやアーク、ELVシャフト用の洞窟、廊下に面する全教育施設のガラス張り内窓にリズミカルに変換されます。
それらのスペースは、直接的および間接的に室内採光を有した改装空間を形成し、
人工照明の依存性を減らします。
正確には、この接合空間は、使用済みの空気を上向きに、最後に外に排気する、スタック効果を有する肺として機能する。
ELVシャフトの洞窟は、学校ビル内のすべてのブロックの接合部を特徴づけ、相互作用、安全性、環境性能を高める為、視覚的に開いた中央連結部を創造します。
更に、全ての屋外の窓ガラスは、調光インテリジェントガラスにより交換されます。
その調光インテリジェントガラスの属性は、重厚な多層構造での内部化学液層が、直射日光の内部への浸透を浸透度合いに応じて曇り掛かった白濁から不透明(シャッターリング機能)で制御します。
これは、既存の建物と非常に共生するだけでなく、インテリジェントスキンとして学校建物の環境性能を高め、ユーザーに美的感覚を与えます。
5)既存のヴォールト構造とグリッドを考慮して、RC造(またはS造)柱と既存の鉄骨(梁)によって構造が強化されています。補強壁若しくは補強ブレースは、中央コアの両側の垂直シャフトに配置することが出来き、保存されたデザインを損なわないようにしています。
左側には、パラディオのパラッツォデッララギオーネのヴォールト構造
真中には、アブルッツォ・ヴィチェンツァのグアルディグレルにあるサンタ・マリア・マッジョーレのヴォールト構造
(https://en.wikipedia.org/wiki/Groin_vault)
右側に、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアの歴史的なアーケード
https://en.wikipedia.org/wiki/Galleria_Vittorio_Emanuele_II#/media/File:Galleria_Vittorio_Emanuele_II_from_TownHouse_Hotel.jpg